題:共存
「それってさ、依存じゃない?」
友達の言葉が胸に刺さる。
確かに優がいないと不安定になる日が増えた。
負担もかけていると思う。
いざそれを他人に指摘されるとくるものがある。
「そう、かな」
無理やり言葉を絞り出す。
依存、依存かぁ。
私としては優に依存するんじゃなくて、優と共存したいのだけれど。
現実はあまりうまくいかないものである。
「重いのかなぁ」
進んでいない課題を眺めながら独りごちる。
負担となっているのならば、離れたほうがいいと思う。
だけど、それを私から切り出す勇気はない。
拒絶されるのが怖い。
まだ、必要とされていたい。
そう願いながら、課題と向き合う。
気持ちが沈む時はとことん沈んでいく。
だからこそ、意識をそこから逸らさないと。
自分に言い聞かせながら、課題に集中する。
「…終わった」
やることが終わってしまえば、また意識がそっちに向いていく。
沈むとわかっていても、苦しむとわかっていても、だ。
どうしようもなく、抗いようもなく沈んでいく。
彼にとって私はどういう存在なんだろうか。
足かせなんだろうか。
わからない。
知るのも怖い。
共存していたいと願いながら、夢の中に逃げた。