夢に溺れる

題:落ちたり患ったり、恋とはなんとも忙しい


恋とは何度も落ちるものらしい。

優の新たな一面を見る度にドキドキして、好きだと自覚した時と同じ気持ちになる。

あぁ、やっぱり優のことが好きなんだなぁって。

恋は人をおかしくさせる。

優のこととなると、途端に周りが見えなくなるし、もっと知りたくなる。

いつもの呆れ顔も、たまに見せる笑顔や照れた顔も。

全部全部、私を恋に落とす。

その度に私は、深く落ちていくのだ。

不安になることだって沢山あるけど、どれもこれも優のことをもっと好きになるためのものなのかなって今は思う。

それこそ最初なんてこんな風になるとか思いもしなかった。

また散々傷ついて終わるんだろうなって思ってた。

それでも好きになっちゃったんだ。

どうかこの恋が終わりませんように。

恋患いなんていうけど、これが病なら治らなくていい。

ずっとこの夢に溺れていたい。